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余白のための輪廻する音樂

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微生物人類学的ネイチャーエッセイ集『Homo rehabilis(ホモ・リハビリス)――自然に還りゆくヒト』と同じ旅の軌跡を短歌で綴った、心の森の多様性が奏でるイメージの交響楽。現代から近代、中世、そして万葉の森を超えて縄文の古代へと遡り、生と死の根源をくぐりぬけた未来の姿を映し出す。



糸手繰りどこまでもゆくその糸がたゆまぬやうに飛ぶ鳥がゐる

しぐさからたちばなの花咲く君の飮みかけの水甘く匂へば

さけぶとき木々いっぱいにひびきゆく大きなこころそのものの森

ともし火のひとつを灯す。山の上夕暮れ深くひびくからだに

土ふかく死につつ睡るまじなひの土器の火群にうちなびく春

一群(ひとむら)の菜の花の色染みとほる雨のしづくにひびく羽ばたき

ヒコーキを畏れてありし少年のわれに夕日が野を燒き盡くす

いにしへに來りし路の波の間になほあかき日の見れど飽かぬかも

さみだれのあまま愛しも。たまのをの絕ゆることなき野の靑みゆく

えーえんと口づけをするその噓はただちに生の意味を蝕む

自然へと還元された森として生きる人間以後のぼくらは

かみやまにあがるほむらの燒け跡をふみつつ夏は蕎麥の實(み)をまく

山鳥が馳せゆく影の瞬きにゆらぐ太古のをとめらのうた

亡き人のつくり遺せしまはだかのうつわにわれもみたされてゆく

その午後の川面は僕にシグナルを送る大きな龍の鱗だ

さいはひの龍の息吹きを舞ひ歌ふ彼らが鳥となりて久しき

愛(かな)しみをわかちあひたるまみどりの草木のいろのあざやかさ見つ

大瑠璃の聲(こゑ) ただ靑く、澄みとほる息吹きを今もわれは忘れず

まるで旅の途上のやうな日々を綴る手紙を遠い未來から出す

名づけられ流れゆく川きみが名を呼べばいのちの水の音たつ



さらに、『Homo rehabilis――自然に還りゆくヒト』の内容を実用する際の手引きとも言える小論『野のすみれ La Pensée sauvage ――「野生の思考」にみる和歌の本質』を併録。

著者:根津耕昌 / Kousuke NEZU
発行:あらたま◉農藝舎

・新書版 約200ページ
・短歌280首+長歌1首
・小論「野のすみれ La Pensée sauvage ――野生の思考にみる和歌の本質」約17000字
・写真22枚

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野のすみれ La Pensée sauvage ――野生の思考にみる和歌の本質

「僕たちは周期化された空間としての時間という〈永遠〉から解放される必要があり、和歌、そして言葉というものにはその力が内包されている。〔...〕ヒトがおこなうほぼすべての記号化は、意味の確立した単純な要素の重ねあわせへの分解と再構成であり、おおまかに言ってフーリエ変換と同等の作業を孕んでいる。ここにたち顕れてくる理想形としての正弦波は、その単純さゆえに扱いのむづかしいもので、その本質をしっかり把握しようという意志をもたずに用いた場合、ヒトの認識を幻像で覆いつくし、永遠という「自由の牢獄」に幽閉することの可能な、おそろしい力を秘めているものだ。けれども「永遠解く力」は、永遠そのものへのより深い認識のなかに籠められている。」

◉根津耕昌 / Kousuke NEZU

埼玉県出身。早稲田大学第一文学部英文学専修中退。農から未来を見つめなおすリトルプレス『農藝ハンドブック』等を刊行中のあらたま◎農藝舎主人。訳書に『Standing in balance, walking the Earth. 地球と暮らす調和した道』(マリーズ・デュマ著)がある。

https://homorehabilis.blogspot.com/

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